タイムスライシングシステムというのは、マルチタスクを行う上でのハードウェア側で強制的に行う考え方のひとつです。Windowsのマルチタスクと言うのはOS上のソフトウェアで行っており、そのときの優先度は個々に指定する事はできないのです。しかし、大型コンピュータ、UNIX系などの場合、ハードウェアのシステム側でその処理を持っているので、各アプリケーションがそのときの優先度を持たせる事ができます。どちらにしても時間軸で処理を切る事になるのですが、処理が帰って来た時に続きが出来るように実行中の処理を強制的にスライスします。
そこで出てくる言葉がアイドルタイムと言うものです。このアイドルタイムと言うのはコンピュータの頭脳でもあるCPUが手が空き、時間のあるときに別の処理を行うと言うものです。これもマルチタスクと言う事ができ、処理待ちしているキューの様な溜まった物の中で、手が空いているならそれを行おうと言う考え方です。Windowsでは、ライトバッファと言う言葉でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
ライトバッファとは、メモリから、2時記憶装置、すなわちハードディスクなどに書き込む際に、いったんメモリの中にそのデータを蓄え、そしてCPUのアイドルタイムの中から実際にドライブに書き込むシステムなのです。これにより処理能力が飛躍的に向上したのは良いのですが、書き込んだと言う答えが返って来ているのに実際にはまだ書き込みを行っていないので、コンセントが抜けたときなどはデータが飛んでしまうので要注意でしょう。この辺がコンピュータOSの面白いところだと感じています。デジタルサイネージのことならこちら