ソフトウェアの開発には様々な言語が用いられます。どの言語が最も優れているのかというのは一概には言えません。というのも、利用するシーンによって異なりますし、過去の蓄積などもあるからです。例えば、企業のデータセンターではCOBOLがよく用いられていますし、科学技術系の計算ではFORTRANがよく用いられています。
C言語は最も基本的なものだと言われることが多いですが、組み込みソフトウェアの開発によく用いられています。また、JAVAなどはいろいろなシーンで用いられていて、汎用性を持っているとも言えるでしょう。特定の分野で特定の言語が用いられている理由は、その分野での習慣という意味もありますが、過去のものを再利用することができるという意味も持ちます。例えば過科学技術系の計算であれば、古くからFORTRANが用いられていますが、これを用いることによって過去に作られたコードを再利用することも可能です。
このようなことがあって、同じ分野では伝統的に同じ言語が用いられることが多いのです。言語によっていろいろな違いはありますが、基本的な部分は共通していると言えるでしょう。最終的にはコンピュータに命令を出すことができればよいのですから、同じソフトウェアを開発するために、別の言語が用いられることもあります。大規模なソフトウェアを開発するときには、いくつかに分けて開発されることも多く、その際にはそれぞれで別の言語を用いることもあります。